● かんすぴシリーズ(FOSTEX/P1000-E+FE-103e)の測定と調整

測定:2020年4月上旬

かんすぴP1000-EにFE-103eの組合せで
計測してみました。

<P1000-EとFE-103e>
P1000-EとFE-103e
FE-103e
なんだかえらく古いヤツがでてきたなー(^^;
かなり劣化してる。
う〜ん!大丈夫かな〜(^^;
購入日不明、保存状態も?です。

P1000-Eの仕様
かんすぴP1000-Eのチューニング周波数は82Hz
共振周波数ではないんですね!
たぶん近い意味かな?

エンクロージャーの共振周波数はDIY-Soundで約86.5Hzです。
FE-103e ユニット(FOSTEXカタログより)
FE-103e ユニットの最低共振周波数:80Hz


<計測>

かんすぴP1000-E+FE103e_normal

かんすぴP1000-E+FE103e_normal

バスレフダクトの共振周波数とユニットの最低共振周波数が近いです。
かっては同じにするのが良いと言うのもあったのですが...

100〜250Hzあたりに盛り上がりがあります。
「試聴チェック音源」を聞く感じでも
このあたりの低域の強調が感じられます。
それより下位の低域は痩せた感じがします。
いまいち迫力不足!
(音量をあまり上げられないのです。上げるとそれなりになりますヨ!)
我が小部屋特有の音響特性もあるかと思いますが、
少し調整して見たいと思います。


<調整>
調整と言ってもダクトだけです。
下記のような
長さ8.5cmの色々な木の棒をダクトに入れます。
制御棒

ダクト調整いろいろ

調整したダクトの特性

* * * * * * * * *  * * <講評>* * * * * * * * * *
調整のねらいは
100〜250Hzの盛り上がりを下位の低域に導こうとするものです。

「試聴チェック音源」を聞く感じで、
①、②はnormalと顕著な違いは感じられません。
①+②になると明らかに違いが感じられます。
周波数特性もなだらかな計測値ですが
50、60Hzの音が顕著で
楽曲によっては少し不快な場合もあります。

④は①+②とあまり違いは少ないですが、
低域が若干強めに感じます。
ダクト④の状態でBassを2dB程度下げた所が妥当な調整点かと思います。
この程度なら吸音材で調整可能かな...

「かんすぴ」結構楽しめます。
さらに、FOSTEXの底力を感じさせる音です。
かんすぴ!
これで良いんじゃない(∩_∩)


*********** 計測資料 **********

測定音圧63dB付近
PinkNoise
RTA1/3
窓関数:ハミング
測定マイクの位置はSPユニットの正面です。
距離:0.5m
(ダクトnormalも同じです)

<ダクト①>
624_かんすぴP1000+FE103e_ダクト①

かんすぴP1000+FE103e_ダクト

<ダクト②>
634_かんすぴP1000+FE103e_ダクト②

かんすぴP1000+FE103e_ダクト


<ダクト①+②>
644_かんすぴP1000+FE103e_ダクト①+②

かんすぴP1000+FE103e_ダクト①+②

<ダクト④>
654_かんすぴP1000+FE103e_ダクト④

かんすぴP1000+FE103e_ダクト

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