● J2_box の再調整(FE-83NV)

 2024年8月上旬

 「● G2_boxからJ2_boxへ(調整と計測)_(2021年12月上旬)」から随分時間が経ってしまいました。新しい環境になったり新たな知見を得た事もあり、J2_boxを再度調整することにしました。

J2_box外観
普段は上の棚に置いているので、天地逆で聞いています。

J2_box 最初の概略図


>新旧J2_boxの比較

SPユニット:FE-83NV
最低共振周波数:149.7Hz

・測定設定
測定音圧63dB付近
PinkNoise
RTA1/6
窓関数:ハミング
測定距離:0.5m


・旧J2_boxの状況

旧J2_box、吸音材の状況
当初はけっこうアバウトです。トライ&エラーでやってました。

周波数特性
旧J2_box、周波数特性(tone control:flat)
tone controlはflatです。iPadmini2で計測しているので高域は下がり気味です。低域の低い方は50、60Hzあたりで多少の盛り上がりはあるものの不十分です。
試聴ではBass+6あたりで聞いてました。


・新J2_boxの再調整

新J2_box 吸音材の状況
 吸音材の厚みを10mm(高密度タイプ)に変更しました。S3_boxから得た着想から吸音材の設置をしてみました。
 バスレフダクトはφ25mm、ℓ35mm、共振周波数は86Hzです。旧J2_boxの設定と変わりません。ダクトの長さを変えてみたりしたのですが、これが一番良かったです。


周波数特性の動画
新J2_box、周波数特性(tone control:flat)


新J2_box、周波数特性(tone control:flat)
 高域2kHzあたりからガクンと下がっています。下記の「FE-83NVの周波数特性_fostex」の周波数特性と比べてみると良く似てます。
 低域の低い方60Hz〜84Hzあたりはフラットです。まだ若干低いですが旧J2_boxと比べ改善してるのが判ります。

FE-83NVの周波数特性_fostex


・通常試聴の設定
新J2_box、周波数特性(tone control:Bass+2)
 試聴など普段聞く時は、低域の低い方が若干弱いのでtone controlをBass+2〜+4あたりにして聞いています。上記の周波数特性では、低域の低い方(60Hz〜84Hz)が改善されていることが分かります。音圧も十分です。53Hzのバーは少し弱いですが、試聴音をスペアナで見てると53Hzも十分出てることが分かりました。満足できる結果が得られました。


・結果
S3_boxから得た着想を下にしたJ2_boxの調整がうまくいったように感じます。
充分満足できる結果でした。

この結果を受けて、なぜそうなったかの解析が必要かな?
難しそう(^^;





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