● SP-G300 周波数特性の平準化

 2022年8月上旬

SP-G300 周波数特性の平準化
「● 音の小部屋の機器と配線 Ⅲ(再更新:2022年6月中旬)」でも述べていますが、
諸事情あってSP-G300を基準のSPにするべく、
(以前から低域については基準としてましたが...)
周波数特性を概ねフラット化(平準化)する作業を始めました。

まずは現状の音の確認
最近のSP-G300
音響レンズも付いてます。右上はスピーカーセレクター(AS-5Ⅲ)です。

R側とL側をそれぞれ測定しみると
下記の静止画のように100Hzあたりの様子がR側とL側で違います。
SPの違いか?アンプなど回線の違いか?
それで、
R側とL側とのSPを入れ替えたり、配線を入れ替えたりと四苦八苦しましたが、いずれもL側のSPで起こりました。場所の違いのようでした。小さな部屋なので少しの位置の違いで影響が出たようです。定在波の影響(ブーミング)が出てるようです。
※ SP-G300の写真、シールはR側とL側、逆に付いてますが、SPを逆にして測定したものです。そのまま...(∩_∩)


<計測>
測定音圧63dB付近
PinkNoise
RTA1/6
窓関数:ハミング
測定距離:0.5m
アンプ:YD-30BHⅡ
SP-G300 R側

SP-G300 L側
100Hzあたりの周波数がかなり違います。L側の盛り上がりは大きいです。
グラフィックイコライザーを導入したので、この盛り上がり、下がらないかと調整したのですが無理でした。ブーミング恐るべし。

これでは困る〜!
で、測定は
L、R両方のSPを鳴らし、SPの中間で測定。距離は1m。ちょうど私が試聴するあたり。
高さは上のウーファーとトィーターの間あたり。
でやってみました。

・計測
測定音圧63dB付近
PinkNoise
RTA1/6
窓関数:ハミング
測定距離:1.0m
測定高:0.7m
位置:L、Rの中心(L、R同時駆動)
アンプ:YD-30BHⅡ
グラフィックイコライザー:FBQ800
測定はL、R同時駆動、
かなりデコボコはありますが、下のFBQ800で調整した結果です。
それぞれの周波数のツマミは大胆に調整してます。

63Hz、125Hzあたりの設定はピンクノイズ+スペアナでは調整しにくいので、
試聴用音源を聴きながら調整したものです。
63Hz:−10dB  、125Hz:−8dB
あたりになってます。

グラフィックイコライザー FBQ800
FBQ800は操作する周波数とスペアナの表示周波数がズレているものがありました。ちょっとヘナチョコです。他の機器もたいしたオーディオ機器では無いのでいいかと思うんだけど、ちょっと不安です。代替品が無いのでこれで暫くガマンです。





< 追 記 >
 2022年8月中旬
blogの公開に向けて準備中にトラブル!

今年(2022年)は猛暑で我が家近辺も38℃の時がありました。
我が小部屋はクーラー不調で34℃の時もありましたが、そんな時トラブルが...
グラフィックイコライザー FBQ800 の調子が悪くなってしまいました。明らかに音がショボくなってしまいます。室温が高くなると調子が悪くなり、不安定です。ヘナチョコぶりがこんなとこにも...
不安定で使えないので2ヶ月で退場となりました。

さて、どうするか?

YD-30BHⅡには3バンドのトーンコントロールが付いているので、これで何とかならないかと試してみました。
それぞれのバンドで中心周波数が動かせます。
低域:60Hz、80Hz、100Hz、120Hz
中域:500Hz、1KHz、1.5KHz、2.5KHz
高域:7.5KHz、10KHz、12.5KHz、15KHz
です。

・計測
測定音圧63dB付近
PinkNoise
RTA1/6
窓関数:ハミング
測定距離:1.0m
測定高:0.7m
位置:L、Rの中心(L、R同時駆動)
アンプ:YD-30BHⅡ
3バンドのイコライザーの設定
低域:60Hz:−8dB
中域:1KHz:−3dB
高域:12.5KHz:+7dB

「低域:60Hz:−8dB」の設定は ピンクノイズ+スペアナ では設定しずらいので試聴用音源で調整しました。楽曲によっては−9dB、−10dBもありでした。
YD-30BHⅡは細かい調整が出来ないのでちょっと苦しいですが、FBQ800と比べて見ると、

・FBQ800は全体の周波数でアップダウンが多くグラフィックイコライザーの傾向が出てるように思います。YD-30BHⅡでは周波数のアップダウンは少なく、なだらかです。
・FBQ800に比べ8KHzを超える高域は急激に下がっています。高域(7.5KHz、10KHz、12.5KHz、15KHz)の中心周波数を変えながら調整したのですが、それ以外の周波数も引きずられるように変化するのと我が耳は10KHz以上は聞こえにくくなっているので、高域の周波数を少し犠牲にしました。

小部屋なので定在波の影響は大きく出ます。YD-30BHⅡのトーンコントロールのみでの調整は困難でした。

結果、
高域は厳しいけど、平準化にまぁまぁ近づいているかなぁ(^^;

SPの周波数特性は全てフラットが良いとは言えません。耳の聞こえ方は、等ラウドネス曲線に見られるように周波数によっても違います。また、個人差もあります。耳の慣れにも要注意です。
今回の設定を横目に見ながら、今後は試聴用音源を聴き調整します。
試聴のベストポジションはスペアナの位置、高さ70cm。ちょうど床に座った位置でした。座椅子に座って聴いてます。

さて、SP-G300が我が小部屋の基準のSPになるかなぁ(∩_∩)




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