● 運用中SPの再測定(SP-G300、I_box、J2_box、S3_box、Q_box 他)

2024年7月上旬

 リスニング環境の変化がありました。

・天井の吸音材の撤去
・入り口ドアの吸音材設置
・各SPのアンプ構成などの変更
測定機器の変更
です。

よって、運用中のスピーカーを再測定します。
と言っても、SPは現状のままでの測定です。
これを踏まえて、後日必要に応じてSPの調整をします。

Q_boxの測定風景(iPad6)
大きな変更は測定機器をiPad6に変更したことかな。
iPadmini2に比べ高域の感度に大きな違いがあったのは、ちとショックでした。


いろいろ環境が変わったので
既存SPの再測定を行いました。
以下の2つの状態で測定しました。
1)アンプのトーンコントロールはフラットな状態
2)通常、音楽を聞いている設定の状態
1)は動画を
1)と2)の静止画の比較を
してみました。

 ○ 設定
測定音圧:63dB付近
PinkNoise
RTA1/6
窓関数:ハミング
測定距離:0.5m
マイク:iPad6

 ○ 測定結果

* * * * * * * * * * * SP-G300 * * * * * * * * * * * 

SP-G300
SP-G300が我が家にやってきたのは
2005年8月でした。

資料によると
発売当時はSANSUIの最高峰のスピーカーとのことです。
発売:1976年
2ウェイ3スピーカー
30.5cmウーファー×2
7cmホーン型ツィーター
クロスオーバー周波数1500Hz
周波数特性:35〜20,000Hz
重量:43.3 kg

SP-G300_flat・iPad6

SP-G300_flat・Bass -4_比較
 flat:低域の低い方と高域の高い方が若干上がり気味です。途中、多少の変動はありますが非常にフラットな周波数特性です。低い方は50Hzあたりまで十分な音圧があるようです。高い方は15kHzあたりまで十分な音圧があります。

 Bass -4:通常の聴取では低域が出過ぎるため、PM8006のBass(中央値50Hz)を-4dBあたりの設定で聞いています。測定値は微妙でそれ程低域が下がったようには見えません。


* * * * * * * * * * * I_box * * * * * * * * * * * 

I_box
密閉型
SPユニット:OM-MF519(マークオーディオ)
ユニット径:8cm

I_box_flat・iPad6

I_box_flat・bass +6_比較
 flat:I_boxは密閉型です。前回の計測は2021年でRTA1/3で計測してます。吸音材が多めです。低域は110Hzあたりまでがやっとです。高域はSPユニットの性格が良く出てます。

 Bass +6:アンプはYD-30BHⅡです。Bassの中心周波数は60Hzです。低域は盛り上がりが少し見られますが、flatと同じく低域は110Hzあたりまでです。基本的にエンクロージャーの容量不足のようです。かなりの見直しが必要です。


* * * * * * * * * * * J2_box * * * * * * * * * * * 

吸音材とその位置は変更してます。
J2_box
SPユニット:FE-83NV(Fostex)
ユニット径:8cm
下部バスレフ
エンクロージャーの共振周波数:86Hz

J2_box_flat_・iPad6

J2_box_flat・bass +6_比較
 flat:下部バスレフです。boxの共振周波数は86Hzです。アンプはI_boxと同じです。150Hz以上は比較的フラットです。低域は60Hzあたりまでですが少し弱いです。エンクロージャーの容量不足かも知れません。

 Bass +6:Bassの中心周波数は60Hzです。60Hzあたりから高域まで少し凹凸はありますが、比較的なだらかです。


* * * * * * * * * * * S3_box * * * * * * * * * * * 

S3_box
ウーウァー:OM-OF101(ONKYO)✖️2
ウーウァーユニット径:10cm
ツィーター:ND25FA-4(Dayton Audio)
サイドバスレフ
エンクロージャーの共振周波数:54Hz
バイアンプ構成

エンクロージャーの共振周波数:54Hz

S3_box_flat・iPad6

S3_box_flat・Loudness +2_比較
 flat:サイドバスレフです。3kHz〜10kHzあたりで多少凹みますが、40Hzあたりから比較的なだらかに推移します。30Hz台も弱いながら出てます。低域のアンプを古参の大型(AX-596)のものに変更したのが良かったようです。想像以上の出来です。ひょっとしてSP-G300を超えてる?かも...解析が必要です。

 Loudness +2:まだ調整中なので、とりあえずの設定です。周波数特性はflatの場合とあまり変わりません。AX-596はCR型のトーンコントロールです。夜遅く音量を落として静かに聞く場合、Loudnessを使ってます。S3_boxは良い音で鳴ってます。


* * * * * * * * * * * Q_box * * * * * * * * * * * 

Q_box
L、R一体型
SPユニット:OM-MF4-MICA (マークオーディオ) 
ユニット径:6cm
サイドバスレフ
エンクロージャーの共振周波数:79Hz

Q_box_flat(R+L)・iPad6

Q_box_flat・bass +6(R+L)_比較
 flat:測定の公開は初めてかな。左右のSP同時駆動の測定です(R+L)。50〜90Hzの音圧は少し低いですが、試聴で音量を大きくすると感じ取れます。6cmのユニットとしては驚きです。110Hz〜比較的になだらかに推移します。上部の反射板の角度によって中高域の周波数特性がかなり変わります。

 bass +6:アンプはYD-30BHⅡです。Bassの中心周波数は60Hzです。途中凹凸はありますが、60Hzあたりから比較的になだらかに推移します。試聴では低域は音量が小さくても、感じ取れます。常用のSPになりそうです。


* * * * * * * * * * * その他 * * * * * * * * * * * 

O2_boxとP_boxは居間で使用中です。
SPユニットはいずれもOM-MF4(マークオーディオ)です。
ユニット径は6cmです。

O2_box

P_box
 居間は癖強の部屋なので、測定は時間の空いた日に十分時間を取ってやりたいと思ってます。まぁ、そのうち...(^^;



 ○ あとがき

 最後の測定から随分時間が経っているものもあり、ダメダメなものもあります。設定中で聞き込み不足のものもあります。いろいろ環境が変わった為、エンクロージャーの吸音材やバスレフダクトの見直し、エンクロージャーの改良が必要な事が見えて来ました。
 測定機器についてはショックなこともありましたが、今まで通りボチボチです。



=========参考資料=======

SonicTools_周波数全域詳細





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