● H2_box(FE-83En ×2)の製作と測定

製作:2019年9月
測定:2020年3月4日

定在波対策が落ち着いたので、
H2_boxの測定がやっと出来ました。
H2_box(FE-83En)
Fostex FE-83Enの2本使いです。
FE-83Enの最低共振周波数:165Hz

ラフスケッチ
外寸:H 300×W230×D 200 mm
内寸:H 270×W200×D 170 mm
容積:約8.8ℓ


H2_box内部
右側にSPがきます。
低域の出が少なかったので、
吸音材を剥がしました。
跡が少し残ってます。

VU管(φ40mm)のソケットをboxに接着してます。
VU管で長さを調整します。
ℓ=55mm
バスレフダクト設計共振周波数:約78Hz

測定音圧63dB付近
PinkNoise
RTA1/3
窓関数:ハミング
測定マイクの位置はユニットの中間です。
距離:0.5m

測定動画の一時停止画面
低域は50Hzあたりまでで、
300Hz〜700Hzあたりに若干の下降が見られます。
2KHzを越えるあたりから4KHzあたりまでやや減衰し
8KHz越えるあたりから顕著に減衰していきます。

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<講評>
下はユニットFE-83Enの周波数特性です。
FE-83Enの周波数特性(Fostexマニュアルより抜粋)
300Hz〜700Hzあたりと
2KHzを越えるあたりから4KHzあたりまでの減衰は
SPユニットの周波数特性の影響が少し出ています。

内容積約8.8ℓと大きめの箱です。
設計のねらいは
ユニット1本だと低域が大きくなり過ぎるため、
2本使いで低域と中域のバランスを取ろうと考えました。
結果
低域と中域は
バスレフダクトの共振周波数を上げ気味(78Hz)にして
バランスを取りました。
中域の増強が大きく
相対的に、高域が減衰しているようです。
中高域の増減は、部屋の定在波以外に
ユニットの取付間隔が影響してるかも知れません。

試聴チェックの音源を試聴してみて、
ユニット2本使いのメリットは
1本に比べ迫力が増しているように感じます。
また、低域に多少余裕があるようにも思います。
音は全体的にマイルドです。
高域については今後の課題です。

お気に入りSPの一つになりました。

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