● G_box にFostex(FE-83NV)

FE-83NV使用:2020年2月
測定:2020年3月7日
G_boxは当初
SPユニットをマークオディオのOM-MF519を使用していたのですが、
低域がよく伸びるため
(最低共振周波数:106.25Hz)
調整に苦労しました。
もう少し小さなboxが適当なようです。
で、
Fostexが2019年7月に発売したFE-83NVを使ってみました。
FE-83シリーズの最新SPです。
(最低共振周波数:149.7Hz)

G_box(FE-83NV)
G_boxなので以前と同じサイズです。
外寸:H 305×W170×D 200 mm
内寸:H 240×W140×D 170 mm
容積:約5.5ℓ

G_box 吸音材の状況
ダクトは
φ30mm、ℓ=50mm
設計共振周波数:約79Hz

当初、吸音材をOM-MF519の時と同じで
鳴らしてみたのですが、
低域の鳴りが小さかったため、
減らしました。

G_box(FE-83NV)の測定
測定音圧63dB付近
PinkNoise
RTA1/3
窓関数:ハミング
測定マイクの位置はSPユニットの正面です。
距離:0.5m

測定動画の一時停止画面

低域は50〜60Hzあたりまでで、
100Hz〜2KHzあたりまでは比較的になだらかです。
高域は2KHz〜4KHzあたりが下がり、
10KHzを越えるあたりから更に下がっています。


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<講評>
下記はFE-83NVの周波数特性です。
FE-83NVの周波数特性
計測値と比較すると
高域の2KHz〜4KHz、10KHzを越えるあたりの減衰は
ユニットの周波数特性が出ているように思います。
バスレスはおとなし目に調整したのですが、
ユニットの最低共振周波数が149.7Hzと
高めなので調整し易かったです。

チェック音源の試聴では、
測定値と違い
高域は鋭い音がしてて(FE-83e、FE-83Enと比べて)
十分に出ていると感じました。
長岡鉄男氏(手作りスピーカーの神様、故人)によると
トランジェント特性(過度特性、立ち上がり・立ち下がり)
が良くなると音量も大きく聞こえるとのことです。
つまり高域のトランジェント特性が良い?
FE-83シリーズに更に磨きのかかった面白いユニットです(∩_∩)

低域は比較的おとなしめですが
クリアーな音のするSPが出来ました。
もう少し聞き込んで調整すべきは調整していきたいと思います。





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