● 小部屋の定在波対策(Ⅲ)

測定日:2021年6月4日

過去
● 小部屋の定在波対策 (Ⅰ)
● 小部屋の定在波(ブーミング)
● 小部屋の定在波対策 (Ⅱ)...不適切な内容でした。
定在波対策を行いました。
毛布やフリースを天井から吊るしたり、SP全体を斜めにしたりと
苦労しました。弱冠改善しましたが、
毛布やフリースが天井からという見た目が....
で、
さらに改良を試みました。

ふと思ったのですが、
部屋全体をSP内部と見立てると上手く行くんじゃないかと...
それで、SP内部に使っていた吸音材を有孔ベニヤに貼り、天井から吊るす...
するとSPの中板のような効果が出るかな...
作ってみました。

・吸音材設置状況(下から天井を撮影)
上側がSP。下側がアルミサッシ窓(厚手のカーテン)。
吸音材は天井または床に対し少し傾けてあります。
真ん中の照明がちょこっと邪魔(^^;


・有孔ベニヤ

・吸音材
吸音材はSPに使っていた水槽浄化用のフィルターを使いました。
高密度タイプ。
サイズ:380×120×t20 mm

吸音材を有孔ベニヤに両面テープで貼付け。
それだけだと脱落するので、結束バンドで取付けました。
最初の写真、緑色のものです。1枚あたり3箇所使ってます。
結束バンドは取り外し出来るタイプが便利です。

吸音材を取付けた有孔ベニヤは
ハンガーロープを斜めに垂らし、それに取付ました。
ハンガーロープの垂らし方と有孔ベニヤの取付け方で角度を変えられるので
いろいろ試してみました。

見た目は毛布とあまり変わらないかなぁ^^;

< 結  果 >

・取付けタイプ
・吸音材の断面角度

断面は3個のパーツで構成されます。
いずれも一番右のパーツを上げ下げした状態で比べてみました。


・試聴

A:右のパーツが下がった状態で、試聴時は頭の裏側にかなり近い状態です。
 中高域の音はSPから直接鋭く刺さるような感じです。定位は以前よりはっきりしています。
 (以前の環境がへなちょこだったかな?)
B:右のパーツはほぼ水平。Aより中高域の音の響きが多くなり、賑やかに感じました。
C:右のパーツは天井近くに上げた状態。中高域はBとほぼ同じ感じです。

 結果、SPの測定にはAが良いかと思うのですが、音楽鑑賞にはB、Cが良いと感じました。
 置いてある物へのアクセスなど利便性からCを選択して固定しました(最初の写真)。
試聴空間での天井に占める面積は4割から5割程度です。


・計測
吸音材:Cの状態
測定音圧63dB付近
PinkNoise
RTA1/3
窓関数:ハミング
測定距離:0.5m
I_box(OM-MF519、密閉型)
以前の環境での計測は
「● I_box(OM-MF519、密閉型)の調整と計測(計測:2021年2月20日)」
で行われています。
比べてみるとブーミングも良く抑えられているように見えます。
比較のため、「計測:2021年2月20日」記事の方にもアップします。


SP-G300(bass -4dB)
以前はbassを -3dBで計測していたのですが、試聴を繰り返すうち、bassを -4dBあたりで聞くことが多くなってました。
よって今回は、bass -4dBで計測しました。
以前の環境での計測は
「● SP-G300の測定(測定日:2019年12月1日)」
で行われています。
比べてみると I_box同様ブーミングが抑えられているのが見て取れます。
やっとと言う感じです。苦労が報われました。
比較のため、「測定日:2019年12月1日」記事の方にもアップします。



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