● ダイソー USBミニスピーカーの改良

製作: 2020年8月下旬
測定:2020年8月30日

持出し用のスピーカー(以下、SP)が必要になり、小さなパッシブタイプのSPを探してたのですが、これが意外とないんです。
以前は結構あったのですが、今はアンプの付いたUSB SPやBluetooth SPに取ってかわってます。
で、巷で話題のDaisoのUSBミニSPを改良してパッシブタイプのSPを作ることにしました。
SPユニットから配線を取り出し、SPボックスをそのまま利用すれば超簡単ですが、SP作りを標榜してる身としては余りに芸が無い!
下記の諸先輩方のホームページから教えを頂き、製作することにしました。

「ダイソー300円USBミニスピーカーで遊ぶ」
https://www.hmcircuit.jp/daiso300yenusbsp/daiso_usbsp.html
「ダイソースピーカー改造① ポータブル化(ミリタリー風)」
https://koke9999.com/2020/04/12/daiso-speaker/
「ダイソー 300円 USBミニスピーカーを入手!その周波数特性は!?」
http://toon.sblo.jp/article/184069691.html

下記は完成品(左)を鳴らしている環境です。
真ん中はFostexのアンプAP05です。小さなアナログアンプです。
右は音源の入ったスマホ。
最小のシステムです。
左:Daiso SP改
直接、箱にSPを取り付けると、箱鳴りがひどそうに感じたので、
バッフル板(厚12mm)を取り付け、それにSPを装着しました。
何だか無骨です。見た目が...(^^;
もう少し隅を落とすなど工夫が必要です。
SPをそのまま置くと前に転がり易いので、下部に台を置きました。

MONTAGE
エンクロージャーは100均(セリアとダイソーで売ってます)で購入。
MONTAGEという刻印のある箱を使いました。バックルボックスという種類のものだそうです。しっかりしてます。
山田化学(株)の製品でMADE IN JAPANです。
箱の外形、約190×85×60mm
容量:420ml と記載がありますが、
蓋部分は入ってないですね。
水を入れて計測したところ、全内容量:650ml
SP部ユニットの容量:約23ml(2ケなので約46ml)
差引、650 - 46=604ml
エンクロージャ内容積:約600ml
かなぁ〜。

裏側と内部
右上は裏側、
箱としてはこちらが上蓋。
SPターミナルをセットしました。バナナプラグも刺せます。

右下は内部。
バッフル板は4箇所で留めたままです。
箱のプラスチックはSPの大きさで適当にカットしてます。結構めんどうでした。
SP横中央上部の穴はバスレフダクトです。
φ8mm  ℓ12mmです。板厚のままです。
小さなダクトを取付けたのですが、低域が強くなり、音割れが発生したので除きました。
白い汚れは、取外した時のコンクリートボンドの跡です。
バスレフダクトの設計共振周波数は130Hzあたりかと。
蓋の接合部には細く切ったクッション材(茶色)が入れてあります。これは以前、SP製作時の裏蓋に使ったものと同じものです。これで蓋のビビリ音は減りました。また、密閉度が上がったので音もしっかりしました。


箱の裏書き

優秀なユニットだとの評価が多いです。
周波数帯域:35Hz〜20KHzとありますが、アンプかなぁ〜(^^;
最低共振周波数は不明です。
SPの抵抗をテスターで調べると3.8Ωでした。

試聴でいい感じの音と思っていたのですが、
他のホームページの記事を見るといまいちの周波数特性...自分の耳を信じ測定しました。

無音状態
クーラー、扇風機はご法度。外にはセミの声。
窓など閉め密閉状態での計測です。
とりあえず、無音の状況。
最大値が20dB付近なので、通常の測定状況と同じでした。
暑い〜(^^;

測定はいつものとおりです。
測定音圧:63dB付近
PinkNoise
RTA1/3
窓関数:ハミング
アンプはいつものYAMAHA。
SPはL+Rで同じ箱を使っているので、同時駆動で測定。
マイク位置はLR SPの真ん中。
64Hz付近は厳しいです。
80Hz付近は出てますが十分とは言えないです。
100Hz付近は十分出てます。
160Hz〜12KHzあたりまでなだらかで、えらくフラットな周波数特性です。
想像を越えてる!
ちゃんとしたエンクロージャーに入れた場合のHPの記事で、良いという評価が多いですが、納得!

測定動画の一時停止画面
ビビリ音と音割れは、両者共低域で発生したので判別が難しいです。
今回、発生したのは、
・エンクロージャーのビビり音
・アンプの音割れ
・スピーカーの音割れ
でした。

エンクロージャーのビビり音は箱を押さえることで抑制できたら、これが原因です。
今回のエンクロージャーは薄いプラスチックなので、全体の箱鳴りが激しいです。
バッフル板の振動はほとんどありません。木を採用したのが功を奏したようです。
アンプの場合はアンプを替えてみます。
今回、いくつかのデジタルアンプ(アンプ モジュール)を試したのですが、音を大きくすると音割れが出てしまいました。
結局、持っていたFostexのアンプAP05となりました。
これ以外はスピーカーかなぁ!
楽曲によっては、スピーカーの音割れが発生しました。音量を大きくすると低域のさらに低い部分で発生しました。

<講評>
DaisoのUSBミニスピーカー恐るべしです。
300円かぁ〜!
スピーカーユニットのコスパは素晴らしいです!
持出し用のスピーカーとしては、えらく高性能になってしまいました(^^;


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