2026年9月下旬
ずいぶん久しぶりの更新です。
サボってたわけでなく、水面下でジタバタしてました。
1年近く実験やテスト・設計をしてました。
やっと完成しました。
アルファベット順でW_boxと名付けました。
>開発のねらい
FE831発では低域不足は明らかなので、過去にも2発のものを製作しましたが、満足するものではありませんでした。回折現象を利用したら低域だけ増強できるのでは?という着想を得て、実験やテストを繰り返しました。
スピーカーを2つを使った実験を行い、低域が豊かになることが確認できました。また、多少広がりのある音も聴き取れたました。鋭い定位とは真逆ですが、音楽ライブのPA経験(趣味)があるので好きな音です。と、まぁこんなもんだろうということで製作しました。
>内部など
エンクロージャーの中は2つの部屋に分かれています。それぞれにバスレフダクトがあります。横から見ると平行四辺形です。この時のネットワーク(分周器)はBD-50改だけを使用してます。後日、変更しました。ネットワーク周りは端子台がちょっとうるさいですが、ネットワークを修正したり、ウーファーを並列や直列に変更するのが楽になります。
| 組み立て中 |
カットはいつものホームセンターでやってもらいました。直線のみです。円形や斜めカットは対応できないので、自分でカット。円形はサークルカッターやホイールソーを使いました。斜めカットは切り口の直角を出すのが難しいですが、マグネットシートを使ったノコギリガイドを作って対応しました。脚をカットするのに苦労しました。上の写真、中右のようなマグネットシートを使い専用器具を作りました。さらに脚を斜めにカットするのも苦労しました。
接着は時間がかかりました。少しずつ段階的におこないました。途中で吸音材も貼ってます。後ろ板は木ネジで留めてます。
>諸元表
・ウーファー:FE83NV
インピーダンス:8Ω
周波数レンジ:fs〜22.000Hz
fs:149.7Hz
能率:87.5dB
・ツィーター:DC25T-8
インピーダンス:8Ω
周波数レンジ:3,000〜20.000Hz
fs:1,659Hz
能率:93.0dB(1W /1m)
・ネットワーク(分周器)
ウーファー:BD-50改
-12dB /oct
(クロスオーバー周波数 3.2KHz)
ウーファーにはBD-50改を使用しました。クロスオーバー は3.2KHzになってますが、ウーファー2つで並列駆動なのでインピーダンスが4Ωになっています。そのためかクロスオーバー周波数が少し低くなってるようです。
ツィーター:8.2μF+2Ω抵抗
-6dB /oct
クロスオーバー周波数 2.4KHz
BD-50改はウーファーの関連で繋がりが悪くなっているようなので、ツィーターは別に-6dB /octのネットワークを採用しました。クロスオーバー周波数などは今後要検討です。
> 計 測
PinkNoise
RTA 1/6
窓関数:ハミング
測定距離:1.0m
計測機器:iPad + Sonic Tools
バスレフダクト:φ25
上部ℓ 65mm、下部ℓ 65mm
W_box(L側)の計測です。
手持ちでの撮影です。ゆらゆら揺れてます。
| W_box計測動画よりのスクリーンショット |
周波数特性として、灰色のピークホールドの値に注目しています。この方法で良いかは不明ですが、低い音の入ってる楽曲を聞くとスペアナが同じような反応を示してるのでOKかな?低域の低い方は50、60Hzあたりまで再生してます。所々に凹凸があります。100Hzあたりの凹みはリスニングルーム特有なもののようです。シュミレーションソフトでも他のスピーカーでも同じような凹みがでました。他に気になるところもありますが、おいおい調整してみるつもりです。
>あとがき
構想から約1年かかり完成しました。長かったです。他の趣味も入れていたので、遅々として進まなかったです。気が付けば本ブログの更新も2年もされてませんでした。
U_box、V_boxが抜けてます。どちらも製作しましたが、短命に終わりました。Test機の位置付けかな...。別記事で取り上げます。
W_boxは、まだ調整中ですが、8cmユニットとは思えない豊かな低域。小さなライブハウスを思わせる音の広がり(ちょっと大袈裟かな)。など、目指していた音を手に入れた感じがします。こういう音が一般受けするかは判りませんが、私的には、W_boxは私の傑作機となりそうです。今は好きな音楽を聴きながら音に気を配ってます。
>参考資料
| SonicTools_周波数全域詳細 |
SonicToolsのRTA 1/6のバーの数値(赤字)。上位と下位の周波数の中間あたりの数値を示しております。